タイヤをインチアップすると,
交換作業のあとに「インチアップしたので空気圧は高めの2.5にしています。」
なんて言われることがあります。

何カ月が経つと、高めに設定というのは覚えていますが、
いくつだったんだろうと忘れてしまいますよね。

インチアップした場合の正しい空気圧の設定方法を説明します。

タイヤの規格について

世界には、日本のJATMA、アメリカのTRA、ヨーロッパのETRTOといったタイヤの規格を定めている組織があります。

それぞれ、タイヤの寸法や負荷能力を制定し、その規格に沿ったタイヤがつくられています。


1.純正タイヤの「荷重指数(LI)」と「空気圧」の確認。

純正タイヤのサイズと空気圧を確認します。
くるまのドア付近に表示されています。

大切なのは、
そのなかの「荷重指数(LI)(ロードインデックス)」と「空気圧」です。

この場合の「荷重指数(LI)」は82、「空気圧」は180kPa となっています。
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2.「荷重能力」の確認。

JATMAが発表している空気圧別荷重能力対応表を準備します。
こちら」を参照。

つぎに、「荷重能力」を確認します。

「荷重指数(LI)」82、「空気圧」180kPaの重なったところは、
荷重能力は「400(kg)」となっています。

この「400(kg)」が「荷重能力」です。
(タイヤ1本当たりの荷重能力、4本で1600kgまで耐えられるという意味です。)

このくるまの場合は、
荷重能力は「400(kg)」となります。

タイヤをインチアップした場合、
この「400(kg)」を満たす空気圧に設定すればいいんです。
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3.インチアップしたタイヤの空気圧の確認。

205/45/R16  83Wにインチアップした場合です。

「荷重指数(LI)」83です。空気圧別荷重能力対応表では、
荷重能力「400(kg)」がありません。

ない場合は「400(kg)」を満たす数字を探します。
この場合「410(kg)」です。

そのときの空気圧は180kPaですので純正タイヤの空気圧と同じで良いことがわかります。


4.XL(エクストラロード)規格とは?

205/40R17   にインチアップした場合を確認しましょう。

タイヤサイズをよくみると、
「205/40R17 84W  XL」となっています。

「荷重指数(LI)」84ですが、「XL」という文字があります。

「XL」とは、XL(エクストラロード)規格のことです。

これは、内部構造を強くすることで、
より高い「空気圧」を入れることができるタイヤのことです。

実際のタイヤのサイドウォールにも「EXTRA LOAD」の表記があります。
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このXL(エクストラロード)規格のタイヤは、
空気圧別荷重能力対応表の下の表(別の表)を使用します。

「荷重指数(LI)」84、荷重能力「400(kg)」の空気圧は、220kPaとなります。

純正タイヤから空気圧を高めに設定しなければなりません。

kuukibb

インチアップした場合や、XL(エクストラロード)規格のタイヤに交換した場合は、

タイヤの適正な空気圧を把握しておきましょう。

わたしが、使用している足踏み式の空気入れです。
メーターも付いており、簡単に空気が入ります。





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